2020 年から小学校でプログラミング的思考を取り入れた授業が導入され、大学でもAIの基礎を学ぶ講義が必修科目となります。
世間的にもIT人材の需要が非常に高まっています。
世間の潮流に乗り、プログラミングを学びたいと思う方も多いと思いのではないでしょうか。
そこでこの記事では大学と専門スクールと独学のプログラミング学習方法を徹底比較していきます。
- プログラミングを学ぶメリット
- 大学のプログラミング講義のメリットとデメリット
- 専門スクールの授業のメリットとデメリット
- 独学のメリットとデメリット
- 執筆者は国公立大学情報系学部に在籍
- 大学、専門スクール、独学を全て経験
比較の前にまずは”今”プログラミングを学ぶメリットを解説していきます。
プログラミングを学ぶメリット

- 新卒中途問わずIT人材の求人が多い
- 新卒採用で大企業のIT人材枠の倍率が他の枠に比べて低い
- 柔軟な働き方ができる
- 高収入が得られる
では、順に見ていきましょう
新卒中途問わずIT人材の求人が多い
日本では圧倒的にIT人材が不足しています。2020年には約37万人のIT人材が不足するというデータが総務省の発表で明らかになっています。
さらには2030年に約79万人のIT人材不足が予想されており、IT人材不足の歯止めはきかないだろうと予想されています。
そのためスキルがあれば年齢を問わず求人があります。
新卒採用で大企業のIT人材枠の倍率が他の枠に比べて低い
新卒の多くの学生は、大学でIT人材を養成するカリキュラムが整備されていないため、社会的に求められるITスキルが不足している方が多いです。
従って大学のレベルを問わず、プログラミングスキルがあればIT人材枠での大企業への就職が比較的容易です。
有名大学の学生が学生時代の実績を思考を凝らして熱弁しているところを、自分のポートフォリオを提示して内定をかっさらうことができます。
柔軟な働き方ができる
プログラミングはパソコンさえあれば作業できます。
在宅やリモートワークなどで場所と時間を選ばず、好きな場所で仕事ができる可能性があります
その気になれば、海外を旅行しながら働くことも可能です。
高収入が得られる
プログラミングを習得した結果として、高収入を期待できるのが大きなメリットです。
その理由は、需要に対して圧倒的にプログラマが足りていないからです。
習得するプログラミング言語の種類によっては、キャリアアップや年収アップも狙えます。日本の平均年収が409万円ですが、プログラマの平均年収はそれを超えます。
大学のプログラミング講義のメリットとデメリット

大学では近頃、プログラミングを含む情報分野の講義がたくさん開講されています。
ここでは情報系学部のカリキュラムに沿って解説していきます。
- プログラミングを学ぶことで単位が貰える。
- カリキュラムをこなすだけで「基本情報技術者」や「応用情報技術者」レベルの知識が得られる。
- 卒業研究などで作成したプログラムをポートフォリオとして提示できる。
- 教員養成課程に在籍していれば情報科の教員免許を取れる。
大学の講義はプログラミングを主としていますが、情報分野の知識を幅広くカバーしています。
単位を取りながら授業内で社会で確実に役立つスキルが身につくことができるのが特徴です。
大学生の期間は人生の夏休みと言いますが遊んでばかりいたり、楽な授業ばかり取っていたら何も身につく事なく、スキルが特にない人として社会に出ることになりかねません。
楽な授業ではないかもしれませんが、単位を取りつつ確実にスキルを身に付けたいならプログラミングの授業は必須と言えるでしょう。
- 学ぶプログラミング言語が決められている
- 集団授業の場合は自分のペースで学べない
大学のプログラミング授業の最大のデメリットは柔軟性が無いことです。
多くの場合、学ぶプログラミング言語は指定されており、集団授業の場合は付いていけなくなったら心が折れそうになります。
質問が気軽にできるなどのサポートは、大学により異なるので何とも言い難いです。
プログラミング授業を比較的最近から開講され始めた大学などはサポート体制が整っていない場合が考えられるので、独力で解決する力が求められるかもしれません。
専門スクールの授業のメリットとデメリット

- 様々な授業形態から自分にフィットした形態を選べる
- 質問し放題の場合が多い
- 就職、転職のサポートも行なっている
専門スクールはサポートがとにかく充実しています。
教室とオンラインから授業形態を選べたり、求人がスクールに来ているため就職のサポートもしてくれる場合もあります。
また、質問できる環境が整っている場合がほとんどなので、学習に当てられる時間数にもよりますが成長速度は他に比べて早いです。
- 他の方法に比べて金銭的負担が大きい
- 履歴書に書ける学歴は残らない
最大のデメリットは金銭的な負担が大きいことです。
授業料はスクールにより幅がありますが、サポートが手厚いほど高くなる傾向があります。
IT業界に転職したい方、講義が開講されていない大学生、とにかくプログラミングを学びたい中高生にはオススメです。
独学のメリットとデメリット

- お金が掛からない
- 時間の縛りが一切ない
どの学習においても共通して言えることですが、独学は自由に学べることが最大のメリットです。
プログラミングはインプットよりもアウトプットが9割以上を占めます。手を動かしてナンボなのです。一人で黙々と作業することが好きな方には向いているかもしれません。
- 継続が難しい
- 仕事を得るには自らの営業が必須
独学というのはサポートなしで学習することです。
しかし、プログラミングはあるシステム一つをとっても正解となるコードがたくさんあり、自分で正しいかを確認するのは難しいです。特に初心者の場合はなおさらです。
仮にプログラミングスキルを仕事ができるレベルまで身に付けたとしても、能力を誰も証明してくれません。ですので求職の際には自分のスキルを売り込む営業力も必要です。
すでに基礎的な素養がある方であれば問題ありませんが、初心者には独学はあまりオススメできません。
まとめ
大学と専門スクールと独学のプログラミング学習法を徹底比較してきました。
プログラミングはこれからの成長分野に就職するための必須スキルの一つになること間違いありません。
プログラミングスキルはコードを書いた分だけ成長します。できれば継続の支えとなる人がいる大学や専門スクールで学ぶことをオススメします。
ご自身の性格や生活習慣と照らし合わせて、最適な学習方法を見つけていただければ幸いです。
コメント