コンテンツ制作者はSNSエゴサーチをすべき理由

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SNSエゴサーチはマーケティング手段として有効か

ここで言及するコンテンツ制作とは主にテレビ番組及びラジオ番組などのいわゆるマスメディアだ。ただ、以降に記述する考えはオウンドメディアにも応用できる部分は十分にあると考える。メディア運営をしている方に読んでいただけると幸いだ。

この記事を執筆しようと思ったきっかけがある。以前、高校生クイズを視聴した感想を記事にまとめた際に、SNS上で番組制作に関する活発な意見交流がなされていた。その多くはリアルタイムで番組を視聴しながら為されており、番組視聴者の率直な意見を取り入れる上でこの上ない有効な手段だと考えたからである。

SNSエゴサーチと言うとあまりポジティブなイメージはあまり無い。SNSでエゴサーチをすると誹謗中傷やネガティヴなコメントが多いことがある。度々、有名人が批判の的になっている。いわゆる炎上だ。個人の主張を気軽に拡散できる時代ゆえ、SNSが登場する以前の世界とは比べ物にならないくらい罵詈雑言で溢れている。ゆえに自身の心身を守るためにSNSエゴサーチをしないのは自己防衛として適切だと思う。

SNSエゴサーチするメリット

SNSエゴサーチはマーケティングの手段として非常に優れている。以下に理由をあげる。

  • 主体的に意見が書かれている。
  • 長期的な調査が可能。
  • 調査費用があまりかからない。

SNS上でコンテンツに対する意見を発するほどの視聴者の大半は、熱心なコンテンツ視聴者と考えられる。彼らがコンテンツを視聴する理由は様々考えられるが、そのコンテンツのファンこそ改善すべき点をよく観察できていると思う。某ポイントサイトでテレビ番組を視聴してその感想をアンケートとして送信する案件を何度かみたことがある。そのアンケートに回答する人の多くはポイントを獲得することを目的として番組を視聴するため、基本的に1度や2度で視聴を終えてしまう。初めて番組を視聴する人の意見はつかめるかもしれないが、番組を長期間にわたり放送するためには、長期に渡った追跡調査が必要である。そこでSNS上で頻繁にコンテンツに対して意見する人をリストアップして追跡調査したり、コンテンツ名をハッシュタグ検索することで意見収集が可能となる。おまけに既にインターネット環境があるなら調査費用は無料だ。

SNSエゴサーチするデメリット

当然SNSエゴサーチにはデメリットも存在する。以下に列挙する。

  • 感情的意見が多い
  • SNSの性質上匿名性が高いため調査対象を絞ることが困難
  • 定量的な調査が出来ない

SNSは気軽に意見を発信出来るが、文字数制限や即時性が高いため論理的な文章で書かれた意見は少なく、感情的で断片的な意見が多い。良い意見があったとしても時間が経つと他の意見によってどんどん埋もれていく。従って、リアルタイムとまでは言わないがコンテンツを発信してから数日以内には調査をしなければならない。また、調査をしようとしても集めるサンプル数を事前に決めてから行う定量的調査は不可能と言っていいだろう。

まとめ

SNSエゴサーチは即効性が高い意見収集方法だと考えられる。若い層を中心にSNSは生活の一部となっていると言っても過言ではない。調査にはデメリットがいくつか存在するが、テクノロジーの発展とともにデメリットを解消することは可能だろう。鮮度が高く熱心なコンテンツのファンの意見を取り入れることで、コンテンツの質の向上をはかるとともに、新たなファンの獲得に役立つだろう。

追記:Twitterのアンケート機能を使った番組制作もまたコンテンツの質を向上させる手段として有効だと思う。ファンの意見を取り入れるだけでなく、そのアンケート自体が番組予告となり、視聴者の獲得になると思う。

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